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2025.05.16

川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム
Fシアター最新作
『チンプイ エリさまのグッドラック』
公開決定記念 #2

依田伸隆 監督
スペシャルインタビュー


5月21日公開!藤子・F・不二雄ミュージアムの新作オリジナル短編アニメ映画『チンプイ エリさまのグッドラック』。 監督を務めたのは、日本を代表するアニメ映像ディレクター・依田伸隆さん。
テレビ『ドラえもん』のOPや『映画ドラえもん』の予告編やOPなど、「ドラえもん」とも縁が深い依田さんが今作に込めた思いやこだわりとは?

アトラクションのような元気をもらえる作品に

――「チンプイ」という作品の魅力を、どのように表現しようと考えましたか?
『チンプイ』は藤子・F・不二雄先生の後期作品なので、「こんな夢が叶ったらいいな」のその先を描きたかったのではないかと思っています。だれかに与えられる夢ではなく、自らつかみとる夢といいましょうか。
そして主人公が女性である点も魅力的です。当時のアニメシリーズのスタッフもそれを意識して作られていたことは、『シンデレラなんかになりたくない』というエンディングテーマにも表れている気がします。
今作は川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアムのFシアター作品なので約8分間と短めですが、観てくださった方に〝アトラクション感〟を残せたらいいなと考えて作りました。もちろんストーリーも納得できるものでないといけませんが、短い時間を駆け抜けて元気をもらえるような、にぎやかな風が吹きぬけていったような感覚を受けてもらいたいなと。
Fシアターの出口にはワクワクする仕かけがあるので、それとあわせて気分をあげて出ていってもらいたいという気持ちも込めました。
もし幼い子が観てストーリーを理解できなくても、にぎやかな音楽が鳴っていたり、いろいろなカラフルなことが起こったりするので、「なんかおもしろかった!」と直感的に感じてもらえたらうれしいですね。

▲原作のハイライトをテンポよく切り替えて紹介するシーン。にぎやかで彩り豊かなパーティ感が楽しい。

――今作のこだわり、見どころを教えてください。
エリちゃんを通じてF先生のメッセージを伝えるにはどうすればいいか考えながら作りました。「自分で勝ち取っていく!」というほど強いものではなく、心を揺らして葛藤しながらも自分の道を歩んでゆく。そのおもしろさを。
とはいえ、それはある程度の年齢より上の方に向けたもので、やはり第一に作品のテンションを楽しんでもらいたいです。
原作でも重要なギャグについては、藤子・F・不二雄作品ではあまり観たことがない表現を試みたところもあります。原作や前作アニメのファンの方にも受け入れてもらえたら幸せです。
エリちゃん役の潘めぐみさん、チンプイ役の久野美咲さん、そしてワンダユウ役の山寺宏一さんなど、声優のみなさんの演技は本当に最高でした。私から注文することは何ひとつなくリハーサルの時から一発OKでした。
前作をしっかり勉強され、リスペクトしつつも新しい息吹を吹き込んでくださりました。そのさじ加減が絶妙で秀逸なんですよ! 前作と観比べてもらっても、まったく遜色ない出来になったと思います。
潘さんたちにはエンディングテーマの『シンデレラなんかになりたくない』をレコーディングし直していただいたのですが、聴いていたら懐かしさもあって泣きそうになりました……。
120%のキャスティングとスタッフィングだったと確信しています。

【プロフィール】
依田伸隆(よだ・のぶたか)
東京都出身。映像ディレクター/制作会社10GAUGE代表。主に劇場作品の予告編やアニメーション作品のOP/PV、アーティストMVなどを手がける。2018年度東京アニメアワード・フェスティバル美術・色彩・映像賞受賞。スペースシャワーアワード2020 BEST ANIMATION VIDEO受賞。代表作にテレビ『ドラえもん』OP(星野源主題歌Ver)など。

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