こんな夢やあんな夢を
かなえてくれるひみつ道具。
しかしどんなに素晴らしいひみつ道具でも、
使い方が悪かったばかりに
ムダにしてしまったものもある。

今回は浮かばれない運命をたどった
もったいない道具の数々を惜しんでみよう!

もったいなさすぎるひみつ道具の使い方!

上手く使えば恩恵を与えてくれる
せっかくのひみつ道具を、
つまらない使い方をしてしまったせいで
ムダにしてしまったことが何度もある。
惜しくもざんねんな結果に
終わってしまった
ひみつ道具の数々について
調査してみた!

確実に当たるとわかっている宝クジを
買わない人がいるだろうか?
いや、いないはずだ。
必中けん賞ハガキ」は
その名のとおり、
けん賞などに使えば必ず当たる
という夢のような道具!

実はこの「必中けん賞ハガキ」自体が
未来のけん賞品で、
ドラえもんが家中のハガキで
申し込んでようやく当てたものだった。

ところが、
何も知らないのび太は友だちに
「必中けん賞ハガキ」を渡してしまう!

未来のけん賞は豪華な賞品が多く、
ドラえもんは
銀河系一周旅行、
光子(フォトン)推進宇宙ヨット、
星一個が当たるけん賞など、
どれに使おうか楽しい悩みに
頭を抱えていたのに…。
ああ、もったいない!

(33巻 P155「だせば当たる!!
けん賞用ハガキ」)

オールマイティーパス」は
どこへでも入れるし、
なんにでも乗れる道具。

タクシーや飛行機もただで乗れるし、
入りたければ
首相官邸でも銀行の金庫室でも
自由自在という
本当にオールマイティー(万能)なパスだ。

しかしドラえもんは
「オールマイティーパス」の存在を
すっかり忘れていて、
取り出した時には有効期限まで
残り5時間
しかなかった。

たとえば飛行機で5時間というと、
東京−ソウル間が往復できる。
片道でよければ
香港まで飛ぶことができる。
ジャイアン一家がクジに当たって
訪れたグァムにだって、
3時間40分程度で行けてしまう!
こんな便利な道具を持っていることを
うっかり忘れていたなんて…
本当にもったいない!

(15巻 P61「オールマイティーパス」)

あらかじめ日記」は書いた内容が
本当になる素晴らしい道具。
しかし、一度書き込んでしまうと、
消しゴムでいくら
ゴシゴシとこすっても
消すことができない。
書き込んだ内容を
取り消したい場合は、火にくべて
日記自体を燃やすしかないのだ。

使いようによってはどんなことでも
実現化することができる道具なのに、
いくらなんでも融通がきかなすぎる。
実にもったいない!

(16巻 P152「あらかじめ日記は
おそろしい」)

フエルミラー」は、映したものが
本物になって出てくる鏡。

のび太は「そうだお金をふやそう」
とコーフンするが、
かがみだからあべこべのが
でてくる
」という
ドラえもんの警告どおり、
文字や絵が反転された1000円札が
出てきてあきらめてしまう。

しかし、反転を反転すれば
元に戻るのだ。
それをもう一度
「フエルミラー」に映せば、
ちゃんとしたお札になるのに!!
と、歯がゆい気持ちにもさせられる。
もっとも、
同一紙幣を増やせば通貨偽造罪だ。
現代のコピー機も紙幣をコピーすると
警報音が鳴ったり、
まっ黒にコピーされたりする。
未来の技術で作られた
「フエルミラー」なら
当然コピー対策機能があって、
そもそもコピーは
できないのかもしれない。

(5巻 P45〜46
「かがみの中ののび太」)

せっかくのひみつ道具も、
使い方が悪ければ
もったいないことになってしまう。
しかし、反転した1000円札を
「フエルミラー」に
映さなかったのび太は正解だったのだ。
ひみつ道具の取り扱いには
くれぐれもご注意を!

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