ピアノにテニスにバイオリン。
しずかちゃんの趣味はちょっとハイソな、
お嬢様っぽいものが多い。
いろいろと調査を進めていくうちに、
我々はもうひとつ
しずかちゃんのこだわりを見つけてしまった。
それは、乗馬。
しずかちゃんは、実は馬が大好き
だったのだ！

しずかちゃんの馬への憧れは強く、
普段からユニコーンのイラストを描いたり、
ペガサスのイラストを描いていた。

しかも、シャレではなく上手い！
これは日ごろから、
かなりの情熱を馬に対して注いでいた
証拠だといえるだろう。


実はしずかちゃんは
乗馬クラブに入りたいと
親にねだるほどの馬好きだった！
「馬に乗って、広い牧場を
かけまわるのが夢なの」と語っている。
また、ついでながら
「しずちゃんの乗馬服すがた、すてきだろうね」
とさり気なくほめる
出木杉のテクニックにも注目したい。

ひみつ道具「はいどうたづな」を
飼い犬に付けられた時は、
乗馬の練習気分を味わえて
楽しそうに乗りこなしていた。

そんなしずかちゃんだから、
スネ夫から「のせてあげる」と
乗馬に誘われた時は、
「ほんと!? のせて！ きっとよ!!」と
大きな声を上げている。
スネ夫の自慢に対し、
思わずイスから立ち上がるほどの
反応を見せるのは珍しい。
ずっと憧れていた乗馬を持ち出され、
ついつい我を忘れてしまったのだろう。

実はスネ夫の別荘がある
四丈半島には牧場があるらしく、
乗馬を自慢するスネ夫に対してすかさず
「あたしも乗りたい！」と
積極的なところを見せている。
乗馬の話になると食いつきがいいのだ。

ちなみにこちらがスネ夫自慢の愛馬。
スタローンという名前らしい。

スネ夫が別の機会に自慢している時は
ポニーに乗っている。
スネ夫の自慢話を聞かされた
しずかちゃんは、
「でも…一度いってみたいわ」
と憧れを口にしている。

ひみつ道具「ハイレールペーパー」を使い、
描いた牧場の中に入った
しずかちゃんは「あたしのポニーちゃん」
と顔をすり寄せ喜んでいる。
自分で描いたポニーなので、
これが理想の馬なのだろう。
乗馬も満喫して実に楽しそうだ。

ちなみにユニコーンも
天馬も知らなかったのび太は、
馬好きのしずかちゃんからすれば
とんでもない存在なのだろう。

しずかちゃんの夢の中に
のび太が登場したことがあったが、
その時のび太が何に乗って
登場したかというと、なんとブタなのだ！

しかも出てきた魔物を見て
おもらししちゃうような、
みっともない役を割り当てられてしまった。
しずかちゃんの夢の中ということは、
しずかちゃんから見た
のび太像がこのレベルなのだ
ということがうかがえる。
なかなかキビしいイメージを
抱かれている。

そんなしずかちゃんだから、
夢の中でも理想の王子様は
もちろん白馬に乗って登場する。
白馬にまたがって
さっそうと現れた王子様が
たちまち魔物を退治し、
いっしょに馬に乗って退場するのだ。
王子様は顔がなく、しずかちゃんが
「白馬に乗った素敵な人」という
イメージに憧れているのがわかる。

ちなみにのび太が
「動物の遺伝子アンプル」を組み合わせて
ペガサスを作り出したことがあった。
この時はのび太一人が
ペガサスにまたがり、
しずかちゃんはみんなと一緒に
ドラゴンに乗せられていた。

これがスネ夫や出木杉であれば、
間違いなくしずかちゃんに
「一緒に乗らない？」と一声かけていたはずで、
こういう部分でののび太の気の効かなさが
しずかちゃんの夢の中での
扱いにつながっていたのかと思うと
致し方ないとも思える。

しずかちゃんが宇宙最大のテーマパーク
「ドリーマーズランド」に行った時は、
迷わずメルヘンの星の
「白雪姫」コースを選んでいる。
しかし、「白雪姫」コースは大人気のため、
王子様の奪い合いになってしまった。

大騒動の中、
しずかちゃんただ一人が馬の方に
近づいている様子は、
早く白馬に乗りたがっているかのようだ。

やはり
しずかちゃんは馬が大好きなのだ。