ジャイアンズのエースで4番。
歌えばみんながしびれ上がる。
欲しいものはかっさらい、
逆らうやつには鉄拳パンチ!
パワフルなガキ大将・ジャイアンは、
子ども世界の暴君だ!

そんなジャイアンも
母ちゃんジャイ子など、
剛田家の女たちにはかなわない。

さらに、
ジャイアンが苦手にしている
女性
がもう一人いる。
そう、仲良しグループの
紅一点・しずかちゃんだ。
今回はジャイアンに抵抗する
しずかちゃんの勇ましい姿を追った!

ジャイアンは小さい頃から
しずかちゃんに頭が上がらない

いつ頃から
しずかちゃんはジャイアンに
もの申していたのか?

その歴史は古く、四歳の頃にはすでに
のび太をいじめるジャイアンに注意している。
のび太をバカにする
ジャイアンとスネ夫の前で、
両手を広げてかばうしずかちゃんは頼もしい!

四歳のしずかちゃんからも
ごく普通に「弱いもの」扱いされている
のび太にも注目したい。

(15巻 P103「人生やりなおし機」)

成長してもしずかちゃんの毅然とした
態度は変わらない。

スネ夫とジャイアンが遊んでいた模型飛行機を
しずかちゃんにぶつけてしまった時も、
気をつけてよっ」と
強めの口調で抗議している。

(15巻 P121「階級ワッペン」)

また、
「このゲーム三人までしかできないんだよ」と
スネ夫が定番のいじわるをすれば、
あたしも帰るわ」と帰宅。

(29巻 P36「宇宙探検ごっこ」)

のび太をのけ者に魚釣りに行こうとする
スネ夫とジャイアンの誘いも
頑として断る。

(34巻 P168「水たまりのピラルク」)

もともとジャイアンは
しずかちゃんに好意を抱いている
ので、
しずかちゃんにきっぱりと断られると
強引に誘えないのもある。

(プラス1巻 P113「ろく音フラワー」)

空き地が中学生たちに
占領されてしまった時は、
のび太一人に責任を負わせる
ジャイアンを問題視し、
理性的な解決を提案している。

(大長編ドラえもん2巻 P14「のび太の宇宙開拓史」)

しずかちゃんは
ジャイアンが起こす数々の問題を、
話し合いで解決する方向に導いていける
数少ない人物
なのだ。

激怒したジャイアンをやり込めるヒーローとは!?


とはいえ
ジャイアンはやはり乱暴で怖い存在だ。

学校のうら山にウサギがいると知るや、
しずかちゃんが止めても
ムリヤリ捕まえに行こうとするし、

(29巻 P109「うら山のウサギ怪獣」)

絵のモデルを断れば、
恐ろしい形相で凄まれて
しずかちゃんも思わずひるんでしまう。

(14巻 P16「からだの皮をはぐ話」)

たび重なるジャイアンの横暴に、
さすがのしずかちゃんも
正義の味方はいないかしら」と
音を上げることもある。

(プラス3巻 P95「正義のパトカー」)

弱い者いじめをするジャイアンとスネ夫を
なんとかこらしめられないかと、
しずかちゃんがドラえもんに
相談
したことがあった。

(プラス1巻 P103「ゾウ印口べに」)

ひみつ道具「ゾウ印口べに」を借りた
しずかちゃんは
自らジャイアンとスネ夫を相手に対決。
のび太をいじめるジャイアンとスネ夫を
やり込めることに成功するのだった。

(プラス1巻 P106「ゾウ印口べに」)

ところが、なんと
しずかちゃんが激怒するジャイアンの説得に
成功したことがある
という
情報が入ってきた!
捜査の範囲を広げてみた我々は、
ついにその証拠をつかんだ。

通常なら激怒状態のジャイアンには
さすがのしずかちゃんも
手出しできないのだが、

(大全集ドラえもん8巻 P98「痛みはね返りミラー」)

この時はあきらめずに
こんこんと説得を続行。
親身に語るしずかちゃんの言葉に
ジャイアンは感激し、
涙を流しながら暴力の封印を
誓う
のだった。

(大全集ドラえもん8巻 P100「痛みはね返りミラー」)

しずかちゃんが求めた、
ジャイアンをやり込めるヒーロー。
それはしずかちゃん自身だったのだ!

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