ドラえもんが出すひみつ道具は
便利なものが多いが、
使い方を間違えると危険なものも多い。
それなのにドラえもんは
よく道具を放り出したままにして
どこかに出かけて
しまったり、
間違って違う道具を
取り出したり
することがある。
ドラえもんの道具管理の
いい加減さを追求する!

ドラえもんは道具を放ったらかしすぎ!


まず問題にされるべきは
道具の放ったらかし問題」だろう。
ドラえもんは
のび太の部屋のど真ん中道具を
置きっぱなし
にしていくことが多い。
しかも、放置された道具を見つけるのは
たいていのび太だ。
ただで済むわけがない。

たとえば食べもの系の道具が
放置されていた場合、
のび太は迷うことなく
口に放り込んでしまう!

食べるとその動物に変身してしまう
動物変身ビスケット」も、
フタを開けて中身を確認した
とたんにパク!

(1巻 P34〜35「変身ビスケット」)

食べると二度と家に
戻ることができなくなる
恐ろしいひみつ道具「すて犬だんご」も、
「なにかしらないけど、うまそうだ」と
迷うことなく食べてしまった。

(14巻 P5〜6「家がだんだん遠くなる」)

勝手に道具にさわるのを、
のび太がグッとがまんすることもある。

(17巻 P135「未知とのそうぐう機」)

ところが
せっかくのび太がこらえたのに、
直後に現れたドラえもんが
クドクドと上から目線でお説教!
ぜったいに、いじるなよ!」と、
バラエティー番組の
「ぜったいに押すなよ!」並みの
"前フリ"をして
部屋から出ていくのだから、
結局腹を立てていじってしまうのだ。

(17巻 P136「未知とのそうぐう機」)

わざわざ押し入れに隠していたのに、
のび太に発見されて
勝手に使われてしまうこともある。
押し入れをあさって出てきた道具で
悪魔を呼び出してしまったり、

(22巻 P76「デビルカード」)

押し入れに入っていた
季節カンヅメ」を開けたりと、
のび太の行動は油断もスキもない。

(44巻 P129〜130「季節カンヅメ」)

一応ドラえもんとしては
うっかり使われないように
隠していたつもりらしい。

ただ、そんなに恐ろしい道具なら、
押し入れに隠さず
ポケットの中に入れておいた方が
良かったのではないか…という
疑問も湧かないではない。

(22巻 P84「デビルカード」)
間違って別の道具を取り出すドラえもん!

さて、
ひみつ道具の扱いでもうひとつ問題なのが
道具の取り違い問題」だ。

なにかあった時に
パッと道具を出してくれるのが
ドラえもんのありがたいところだが、
実はドラえもんは
ちょくちょく間違った道具を
取り出してしまうことがある
のだ。

たとえば、
忍術を使える道具」を
のび太がねだった時に
最初に取り出したのは、
実は「ニンニン修業セット」ではなく、
未来の子どもが忍者ごっこに使う
おもちゃの巻物だった。

(28巻 P73〜74、79「ニンニン修業セット」)

また、ぬると
ほめ言葉がしゃべれる
おせじ口べに」のつもりで、
うっかり「悪口べに」を
ぬってしまったこともある。

この道具、
マジックペンの「太い/細い」のように
一本の両端が「おせじ/悪口」
になっていて、
もともと見分けづらい
デザインなせい
もある。

(1巻 P126〜127「おせじ口べに」)

もっともひどいのは、
見えなくなる目ぐすり」を
取り出した時のことだろう。
のび太は「透明人間になれるクスリ」を
欲しがったのだが、

この時は年末で
ドタバタしていたこともあり、
ドラえもんは大きなカン違い
してしまった。

(10巻 P40「見えなくなる目ぐすり」)

なんとドラえもんが渡したのは、
ほかの人の姿がのび太から
見えなくなる目ぐすりだったのだ!

(10巻 P42「見えなくなる目ぐすり」)

似た道具を間違えて出してしまうのは、
ポケットの中で
機能の近い道具が分類されて
隣り合わせに並んでいるせいなのだろうか?

いずれにせよ、
道具の扱いにはもっと慎重になって
ほしいものだ。

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第3回は、9月25日(火)AM10:00ごろ公開予定です。