作りや置いてあるものから、
住んでいる人の姿を浮きぼりにする
「部屋」。
そんな、みんなの部屋を大調査!
調べていくとわかった、
みんなの部屋にあって
のび太の部屋にないものとは…!?
のび太の部屋にないものは?
のび太もなにかと遊びに行く
しずかちゃんの部屋は六畳程度の洋室。
しずかちゃんの部屋は
以前は一階にあったが、
二階に移動した。
しずかちゃんの部屋で
目立つのは人形の数だ。
きせかえ人形やこけし、ぬいぐるみなど、
さまざまな種類の人形が
ケースの中に並べられている。
読書家でもある
出木杉の部屋は、
天井まである本棚が三つもあって、
ぎっしりと文字の本が詰まっている。
また、出木杉の部屋には
出木杉専用の電話が
引かれているのも大きな特徴だ。
出木杉の家はスネ夫の家ほど
裕福なわけでもなさそうなので、
これは出木杉がねだったか
(パソコン通信など?)、
両親の教育方針などの現れ
なのかもしれない。
パーマン1号として
日夜活動するみつ夫。
みつ夫の部屋には
ラジカセやテレビがある。
テレビのニュースなどで
事件や災害の発生を知ることもあり、
パーマン活動を支える
大事な情報源となっている。
ちなみにパーマン2号=ブービーは
老夫婦の家に飼われている
チンパンジーだが
自分の部屋を持っており、
すべり台やタイヤといった
遊び道具のほか、テレビも置かれている。
だが、みつ夫の場合、ニュースよりも
圧倒的にアイドル女優・星野スミレが
出ている番組を
追いかけていることの方が多そうだ。
みつ夫の部屋の
もうひとつの特徴としては、
ベランダがあって
出入りしやすい点もあげられる。
ベランダの下にはクツが隠してあって、
パーマンになって出動するのにも、
深夜や早朝に帰ってくるのにも便利だ。
パーマン仲間たちも
たびたび立ち寄っていて、
マスコミなどからみつ夫の家は
パーマンたちのたまり場的な
認識をされている。
反面、「全日本悪者連盟」などの
敵対組織に
侵入されることも多く、
いささか不用心な部屋でもある。
超能力に目覚めた中学生の女の子・
魔美の部屋を見てみよう。
四方を囲む壁のそれぞれの面には、
額装された風景画や
静物画が飾られている。
これはもちろん、魔美のお父さんの
佐倉十朗が画家であるため。
棚の上にはキャンバスのままの
絵も複数置かれていて、
きっと佐倉家は家の中が
油絵の具の匂いで満ちているのだろう。
魔美の趣味なのか、鳩時計や
クマのタペストリーや人形類など、
ちょっとファンシーな小物も、
部屋の持ち主の人となりを伝える
アクセントになっている。
魔美の相談役でもある
同級生・高畑くんの部屋は本だらけ。
天井まである大きな本棚はもちろん、
床にも本が積み上げられ、
さらにドアの上にも
釣り棚を作って本が並べられている。
本棚の上に置かれた紙の筒は、
何かについて
調べたことをまとめたものだろうか。
好奇心旺盛で研究家
肌の高畑くんらしい部屋だ。
マール星の王子ルルロフ殿下の
お妃候補に選ばれたエリちゃんは
どんな部屋で生活しているのだろう。
高跳びのように「ハーッ!」と
庭の壁を飛び越えて
帰宅するダイナミックなエリちゃんだが、
部屋は意外と小ぎれいに片付いている。
もっともエリちゃんのママは
かなりのうるさ型なので、
ママが厳しく目を光らせている
せいなのかもしれない。
机の正面に鏡らしきものが
置かれているのもポイント。
エリちゃんの部屋の
もうひとつの特徴としては
バルコニーが設けられていて、
宇宙人たちが訪れやすい
作りになっていること。
エリちゃんの家近辺は
ひっきりなしに
UFOが訪れるせいで、近所の少年から
宇宙人の秘密基地があると
目をつけられてしまった。
さて、みんなの部屋を観察して
ある共通点に気づいただろうか。
ほとんどの人の部屋にあって、
おなじみの
のび太の部屋にないもの
…それはベッドだ!
学力的にはいちばん下と上の、
のび太と高畑くんの部屋だけ
布団だというのもなにやら面白い。
みんなの日常がうかがえる部屋の後は、
少し非日常気分が味わえる
ひみつ基地系の物件を探ってみよう。
ゆかいなオバケのQ太郎は、
当初は大原家の庭に地下室を構えて、
そこで暮らしていた。
庭の木に付けられた巣箱が出入り口だ。
カラーテレビやクーラーも完備。
トイレや温泉、
ブランコやすべり台まで備えた
文化的な住居だ。
ジャングルからやって来た、
ふしぎなピリミー族の黒べえは、
佐良利家の庭の木の上に
ツリーハウスを作り
そこで寝起きしている。
内部はツボなどの調度品が
少しある程度のシンプルなもの。
正面の入り口以外にもつっかえ棒で
開閉できる小窓が設けられていて、
風通しもよさそうで快適そうな家だ。
木の横にはベッカンコの
神像が立っているので、
ひと目で黒べえの住居だとわかる。
自分の部屋から
ひみつの地下室に行ける例もある。
タッちゃんとマミちゃんの部屋には
ひみつの入り口があって、
地下への階段を下りていくと
何百年も昔に地球に落ちた
宇宙船へとつながっている。
タッちゃんとマミちゃんは、
意志を持った宇宙船から
もらったパジャマを着て、
パジャママンになって活躍するのだ。
パジャママンの宇宙船以外にも、
834年前に地球に落下して
埋まったままのUFOもある。
UFOに招かれた未来とくるみは、
地球より進んだ科学で作られた
アクセサリーの数々を身に着け、
ミラ・クル1となって
さまざまな騒動や事件を解決していく。
UFO内部はなかなか広く、
メインルームには
テーブルやイスも完備されていて、
居住性もなかなか良さそうだ。
未来とくるみは学校の宿題などを
持ちこんで、ここで済ませたりしている。
パジャママンや
ミラ・クル・1の宇宙船より、
はるかに大きく広いのが
ベラボーの地下別荘・ベラボータウンだ。
地下別荘の中には大グラウンドがある。
野球やサッカーや、
その他いろんなスポーツを
いっぺんにやっても
余るほどの広さがある。
しかしこの大グラウンドも、
広大な地下別荘の
ごくごく一部に過ぎないのだ。
また、地下別荘には
北海道から九州まで続く
高速のハイウェーが走っていて、
日本中たいていの場所へ10分くらいで
行くことができる
というのだから驚きだ。
ズラッと並んだ空き部屋の中は
がらんとして何もないが、
頭の中でイメージしながら
壁のボタンを押すと、
思った通りの机やイスが出てくる。
昼寝がしたければベッドも出せるし、
泳ぎたければ床を水にも
変えられる万能ぶりだ。
さらに台所やトイレ、浴室や医療室、
工作室に資料室と
あらゆるものが揃っていて、
何か月も地下にこもりきりで
暮らすことができる。
ベラボーの地下別荘は他と比べて
まさにベラボーなスケールの違いを
見せていて圧倒される。
のび太は0点の答案を隠すために
「どこでもホール」で探した
大どうくつに埋めたことがあった。
もしベラボータウンのことを
のび太が知ることがあれば、
喜んで0点の貯蔵庫として
使うのかもしれない。
エピソードを探してね。
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