さまざまなアーティストが
"自分だけのドラえもん"を作った展示会
「THE ドラえもん展 TOKYO2017」が開催!
展示される作品はどれも
『ドラえもん』を題材にしたものばかり。
「ドラチャン てんコミ探偵団」が、
アート作品の中の
"てんコミネタ"を調査します!
それではさっそく、
今回の展示のイメージビジュアルにも
なっている村上隆さんの作品
「あんなこといいな 出来たらいいな」
をチェックしてみよう!
3メートル×6メートルの
巨大なこの作品は、
村上さんの代表的モチーフ「お花」を背景に、
『ドラえもん』の名場面がちりばめられた
にぎやかで楽しいもの。
この作品の中から、
気になるイラストを
ピックアップして探ってみました!
まず、右上の
ジャイアンコンサートの様子。
ときどき開催されては
のび太たちをゲンナリさせる
ジャイアンコンサートだが、
これはいつのものだろう?
これは35巻28ページ
「ま夜中に山びこ山が!」の時のもので、
実は本番ではなくリハーサル。
観客が4人だけなのも、
そんな理由なのです。
次に真ん中の
どこでもドアからやや右上、
おしりにタケコプターを
つけて浮かんでいる
のび太の絵は何の絵?
頭につけるべきタケコプターを
おしりにつけているということは、
まだタケコプターに
慣れていないということ。
そうです、これは
のび太が初めてタケコプターを
つけた第1話からのイラストです!
ところがどっこい、
それだけでは正解ではありません。
てんコミ1巻5ページ
「未来の国からはるばると」
トビラページと見比べてください。
おや? ちょっと違いますね。
口元とか、足の伸ばし方とか。
実はこののび太、
1話のトビラページののび太
だけれど、雑誌の時バージョン。
連載が始まって
読者がいちばん最初に見た、
記念すべき(?)のび太が
コレなのだ。
こちらのイラストは
「大全集 ドラえもん」1巻
774ページでご確認を!
その次、左上にいる
タケコプターをつけた
のび太としずかちゃん。
生き生きと楽しそうに空を飛ぶ
2人は、てんコミ40巻の
表紙に描かれていたもの。
しずかちゃんが何を指さしているのか
気になった人は、実物のてんコミを
チェックしてみてください。
そして確認してみた人は
気づいたでしょう…
このイラストはあえて
向きを反転して使用されている
ということに!
この作品に使われているイラストは、
全部元の絵のとおりにトレス(なぞること)
されているわけではないのです。
ではお次。
中央のどこでもドアの
左下にいるのび太とピー助。
間違って白亜紀の北米の海に
送ってしまったピー助と再会し、
仲良く海中散歩しているシーンです。
ピー助のほかにも、
大長編ドラえもんで
印象的だったキャラクターが
描かれているので
探してみよう!
そして、この作品の中で
一番目立っている、
右下部分でタイムマシンに乗った
藤子・F・不二雄先生と
ドラえもんたちのイラストは……、
実はてんコミには使われていない!
このイラストは1994年に出た
ドラえもん専門雑誌「ドラえもんクラブ」の
巻頭ポスター用に描かれたもの。
単行本では
「大全集 ドラえもん」20巻の
表紙で確認することができます!
さて、この絵の中に
ドラえもんは何人いるのでしょう?
その答えは是非、会場に足を運んで
本物の絵をじっくりと調査してほしい!
そして、「うわ~、この絵気になる~!!」
という絵があったら、もう一度
てんコミ『ドラえもん』を
読み返してください!!