ひみつ道具を使って
ジャイアンを喜ばせることで、
のび太を救うことができるのか!?
童話『北風と太陽』でいうところの太陽作戦。
今回はジャイアンを喜ばせるための
ひみつ道具を探ってみた!!
のび太がひみつ道具をねだる時、
ジャイアンに仕返しするため
という理由は実に多い。
しかし仕返しをくり返していても
きりがない。
それよりもジャイアンに親切にしてやれ、と
ドラえもんからアドバイスを受け、
のび太が持っていったのが
「レコード製造機」だ。
歌手に憧れ、
レコードを出すのが夢と語る
ジャイアンだけに、その喜びようは激しい。
本物のレコードと同じく、
曲名入りのジャケットまで印刷されて
ジャイアンも大喜びだ。
しかしクリエイターとしての
ジャイアンの悩みは尽きない。
ジャイアンは作詞はできても
作曲が苦手という弱点があった。
そこでドラえもんが出したのが
「メロディーお玉」という道具だ。
「メロディーお玉」は曲調や
テンポを指定して詞を吹き込むと、
お玉が並んで曲を作ってくれる道具。
自分の詞につけられたオリジナルの曲に、
ジャイアンも感動した。
だが、長い芸能活動を送る
ジャイアンとしては、
ファンクラブのひとつもないのは
納得がいかない。
「ファンクラブ結成バッジ」を町にばらまき、
「ファンクラブ本部」から
発する指令電波でみんなを操り、
15人の入会申し込みを募ることができた。
それでもやはり
ジャイアンの悩みは尽きない。
ジャイアンが長年
打ち込んできたコンサートが、
もうひとつ人気がふるわないのだ。
ジャイアンも「真の芸術は理解されにくい!」
となげいている。
ドラえもんとのび太は相談の結果、
「せめて、みて楽しい
ステージにするしかないな」
という結論に達し、
スネ夫にデザインさせたステージ衣装を
「着せかえカメラ」で着せ、
「万能ぶたい装置」で一曲ごとに
豪華なセットを用意し、
歌に合わせて踊る
「カラオケメイツ」を並べ、
ジャイアンから大好評を博した。
ひみつ道具は、
ジャイアンのクリエイティブな要求を
満足させることができるのだ!
芸能活動と並び、
ジャイアンが力を入れているのが野球だ。
ジャイアンは、
自分のチーム・ジャイアンズ専用の野球場を
熱烈にほしがっている。
のび太がひみつ道具「円ピツ」を使い、
ジャイアンズの球場用地を
購入しようとしたことがあった。
結局それはドラえもんに
引き留められたのだが、
ジャイアンは涙とハナ水を
飛び散らせながら、
定番のセリフ「心の友よ」と
感謝しまくっていた。
ほかにジャイアンが
ほしがっているものはなんだろう。
まんがの本をたくさんや、
ミニカー百台など、
どうもジャイアンは
質よりも数を求める傾向があるようだ。
かぶると目の前にほしいものの幻が現れる
「実感帽」をかぶった時は、
次から次に“かっこいい”ものや
“うまい”ものを出して
「こりゃすげえ、ウヒウヒウヒ」と
大喜びしていた。
ひみつ道具を使えば、
物欲もひとまず満足させることができる!
太陽作戦の最後は、
ズバリジャイアンの悩みを解決してみよう。
自分ではどうすることもできない
悩みを解消してあげれば、
ジャイアンもきっと喜んでくれるはずだ!
子どもが大人をしかることができる
「大人をしかる腕章」をのび太が使った時は、
「うちのかあちゃんもしかってくれよ」と
ジャイアンの方から頼みに来ている。
ところが、これでもう
かあちゃんに怒られないとわかるやいなや
暴君っぷりを発揮し、乱暴を働いている。
喜び感謝してくれるのではなく
増長してしまった。
これでは意味がない。
ジャイアンの父ちゃんが
ひき逃げで入院したことがあった。
ジャイアンから涙ながらに
「ぜひ、その車をつきとめてくれ」と
頼まれたのび太は、
「タイムマシン」を使い
事故現場で証拠写真を撮影する。
しかし、事故が起きる前に行けば
事故そのものを食い止めることが
できると考えたのび太は、
事故現場に近づいた
ジャイアンの父ちゃんを突き飛ばす。
事故が避けられたのだから
さぞジャイアンが喜んでいるだろうと思えば、
ジャイアンはおみやげのタイやきが
台無しになったと大激怒。
ジャイアンの悩みを根こそぎ解決したせいで、
問題そのものがなくなってしまったのだ!
なんでも願いをかなえることが
できそうなひみつ道具だが、
願いをかなえればジャイアンが喜ぶとは
限らないのだ!! 難しい!!
エピソードを探してね。
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藤子ミュージアムでは
6/15生まれのジャイアンをお祝いする
バースデーイベントが開催中だよ!
第3回は、6月29日(土)AM10:00ごろ公開予定です。