
芸術の秋、といえば
スネ夫はイラストレーターを
目指しているだけあって絵がうまい。
しかし、実はジャイアンも
絵の才能に恵まれていたのだ!?
歌ではなく絵の面から、
アーティストとしての
ジャイアンに迫る!
しずかちゃんのおじさんは美術評論家。

ジャイアンは色をほめられ、
構図に気を配るようにアドバイスされた。
しずかちゃんは画面がごちゃごちゃ
しているので整理して描くよう
アドバイスされた。
のび太は「これ幼稚園のころ
かいたの?」と聞かれた。
そんな中、「きみにはそしつがあるよ」と
ベタぼめされたのがスネ夫だ。
実はスネ夫はデザイナーに憧れ、
デザインの勉強中なのだ。
ノートには自作のデザインを
描きためている。

しずかちゃんも絵は上手い。
スケッチ帳にペガサスのイラストを
描くなど、ファンタジックな
絵を描いていた。

友人関係で絵が上手いといえば、
クラスメイトの五郎くんだ。
ペン画のような達者なタッチで
美男子を描き、しずかちゃんを魅了した。

しかし、その上を行く少年がいる。
写生をすれば「写真みたいだ」と
ほめられ、しずかちゃんを
モデルに人物画を描けば
「すてき!」と本人に絶賛される…
そう、出木杉だ!
公園の風景画を見たスネ夫に
「じつにうまい!
ぼくもかなわないほどだ」
と絶賛させるほどの腕前
なのだから大したものだ。

しずかちゃんを描いた
デッサン画も写実的で、
いかにも理系男子っぽい。

やはりここでも
出木杉は出来過ぎた男だった。
スネ夫がジャイアンの絵を
ほめまくっていたことがあった。

しかし、これは
ジャイアンのひどい歌を
聞きたくないスネ夫がついた
適当なおべっかだった。
ところがジャイアンは
かなり絵が上手いのだ。
スネ夫が庭先に物置を改造した
アニメーションスタジオを建てた。
スネ夫がデザインした主人公は、
自分を思い切り美形にしたもの。
ところがジャイアンは、
これを無断で自分似に描き換えてしまう。
しかも、ただ顔を描き換えた
のではなく、体型も若干マッチョに、
服装のデザインなども一新するなど
きちんとアレンジされている。

これはかなり高度なテクニックだ。
ジャイアンの妹のジャイ子は、
クリスチーネ剛田のペンネームで
活躍する少女まんが家のタマゴだ。
兄のジャイアンの絵が
上手いのも納得がいく。
ちなみにジャイアンもまんがを
描いたことがある。
この時しずかちゃんは少女まんが、
ジャイアンはプロレスまんが、
スネ夫は怪奇まんが、
のび太はSFまんがを描いている。
ジャイアンのプロレスまんがは
しずかちゃんに「迫力あるわ」と
ほめられている。

のび太をモデルに絵を描いた時も
下絵など入れず、直接絵筆で
スケッチ帳に筆を走らせていた。
ジャイアンの描いた絵は、
ほとばしるような男性的なタッチ
なのではないかと推察される。

歌と絵。
二つの才能に恵まれた(?)ジャイアン。
ついにはスネ夫がデザインした
衣装を着てジャイアンが歌ったりと、
夢のコラボレートも実現している。

