
読書の秋。
本を読むのは楽しいもの!
……とは言えない人もいるようで。
その人の人となりを表すとも言われる本棚。
みんなの読書傾向から、
その人柄を探ってみます!
のび太の読書といえば
「まんが」と「絵本」が圧倒的。
好きな絵本(「うらしまたろう」)などは、
読み返してすぐに涙ぐんでしまうほど。

では、そんなのび太が
文字の詰まった本を読むとどうなるのか?
なんと、字だけの本を読むとのび太は
一ページも読まないうちに寝てしまう。

また、ためになる本は
ニ、三ページで意識不明になってしまうのだ。

「活字アレルギー」という言葉があるけれど、
のび太はかなりのダメージを
受けてしまうようだ。
反面、熱中しやすいのものび太の特徴。
特に宝探しや冒険記には大こうふんして、
すぐにマネをしたがる。
これはまんがや文字の本
であっても変わらない。



さらに、何の気まぐれか
「えらい人の話」を読んで感動した時は
「世のため人のために、役だつことをしよう」
と公言し、さっそく実行している。

自分で面白さに気づくことができれば、
のび太も字の本を読めるのだ。
さて、そんなのび太の両親の
読書傾向はいかがなものだろう?
パパが「うちのおくさんめったに本なんか
よまないから」と言っているように、
ママは普段あまり本を読まないらしい。

しかし、そんなママも
いったん興味を持つとがぜん熱中する点
などのび太にそっくり。
しかもこの2人、
読書スタイルもそっくりなのだ!
まさに似たもの親子!


一方、パパは自分の部屋に
立派な書棚を構える読書家だ。
しかし、読み切れない百科事典を
買い込みすぎてママに叱られていた。
パパは積ん読(つんどく)タイプなようだ。

ドラえもんはまんが主体の読書
(おそらくのび太の持ち物?)だが、
「ドラヤキ百科」などの専門書を
読んでいることもある。

また、「ムーン戦士」「インベーダー」
といった本を出木杉に借りていたこともあった。
タイトルから推察するとSF小説だろうか?
SF小説に熱中するネコ型ロボット
という組み合わせが面白い。

出木杉はのび太に言わせれば
「めっちゃくちゃに本をよんでる、
人間図書館みたいなやつ」だ。
出木杉の部屋の壁面は、
床から天井まで難しそうな本がギッシリ
詰まった本棚で占められている。
読書感想文でのび太が読む本に
困っていた時、蔵書の中から
「アンクルトムの小屋」「星の王子さま」
「銀河鉄道の夜」「十五少年漂流記」をすすめていた。
出木杉はドラえもんにものび太にも
本を貸してくれているのだ。

しずかちゃんも
イメージ通り、本好きだ。
しずかちゃんはのび太に
「赤毛のアン」をはじめ、
字の本を貸したりしている。

のび太の部屋の本棚の真面目成分は、
かなりしずかちゃんに借りた本でできていて、
借りていた本を返すと
まんがしか残らないありさまだ。

そんな読書好きのしずかちゃんは
学校の図書室で「シャーロック・ホームズ」
などを借りている。

変わったパターンとしては、
スネ夫から「葉子物語」という本を
借りていたこともあった。

「松田聖子物語」のような、
芸能人のサクセス物語だろうか?
ジャイアンの読書は
人からムリヤリ借りたもので
成り立っていることが多い。

たいていは
イヤなことや不愉快なことがあった時、
気分転換に読むようだ。
字の本にも手を出すが、友だちから
取り上げた「とう明人間」は、
かなりたどたどしく読んでいた。
やはり字の本はあまり得意ではないらしい。

人から取り上げることが多い
ジャイアンだが、「けんか読本」や
「オイラくん」(まんが)など、
珍しく自分の本を貸してくれることもある。


スネ夫の読書は実践的だ。
スモールライトで小さくなった
のび太を乗せたラジコン飛行機が
学校のうら山に落ちたことがあった。
探検記を読んで
秘境に憧れていたスネ夫は、
みんなで小さくなって
「のび太救出決死探検隊」を組むことを提案!
夢に見た大冒険を
実現させてしまった。

そんなスネ夫だから、
「推理術入門」を読んで見事に
のび太の行動を言い当てたこともある。
この時は「骨川スネ夫 探てい事む所」
まで設立し、いくつかの事件を解決していた。
スネ夫はマニュアルを使いこなすのがうまい、
器用なタイプなのだ。

第3回は、10月23日(月)AM10:00ごろ公開予定です。
