「最初は、まったく違う方向性で
考えていたんです。」

ラジオ(オールナイトニッポン)でも、これまで作られた曲のなかで、完成までいちばん長い時間がかかった曲だとおっしゃっていましたね。

そうなんです。最初は、まったく違う方向性で考えていたんです。

でも、なんか違うな。しっくりこないなと。ワクワクしなくて、これはダメだなと思って。一度全部忘れて、全然違う曲を作ってみようと。それまでのいろんな思いをいったん横において、素直に『ドラえもん』を作ってみようと思って作り始めたんです。

すると、イントロのメロディーがまず浮かんできた。あ、これが『ドラえもん』かもしれない、と。イントロが決まってからは、早かったですね。数週間くらいで、全部出来上がりました。

曲を考えている時に歌詞は、もうできていたんですか。

歌詞は一番最後でした。去年(2017年)の夏から11月末くらいまで、『ドラえもん』というタイトルにふさわしい曲ってなんだろうと、ずうーっと考えていたような気がします。試行錯誤しながら、録音もしていたのですが、やっぱり違う。ダメだ、これじゃ『ドラえもん』ってタイトルは付けられない。その繰り返しでした。

長い夏休みでしたね。

そうですね(笑)。でも今の曲の方向になってからは早かったですね。歌詞もすぐに出来上がりました。

映画の関係者も出来上がった主題歌を聴いて、ぜったいにこの曲しかないと感じたとお聞きしました。

そうなんですね。本当に良かったです。この曲が作れて、ほんとによかった。

第2回「物心ついたときには、もうぼくのそばには『ドラえもん』がいた」は、3月7日(水)AM10:00頃公開予定です。

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2000年にバンドSAKEROCKを結成。2010年に1stアルバム『ばかのうた』にてソロデビュー。2015年5月にリリースしたシングル『SUN』が、オリコンウィークリーシングルチャートにおいて自己最高となる2位、各配信チャートで軒並み1位を記録するなど大ヒットを記録。2016年10月5日にリリースしたシングル『恋』は社会現象とも呼べる大ヒットを記録。

俳優として映画『箱入り息子の恋』(13/市井昌秀監督)、『地獄でなぜ悪い』(13/園子温監督)等に出演し、第37回日本アカデミー賞新人俳優賞等の映画賞を多数受賞。ドラマ『コウノドリ』(15/TBS)、大河ドラマ『真田丸』(16/NHK)、『逃げるは恥だが役に立つ』(16/TBS)など出演作多数。作家としても『蘇える変態』『いのちの車窓から』などの著書がある。2017年3月には第9回伊丹十三賞を受賞した。