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●ひらやま たかし
「コロコロコミック」
第3代(1987〜1991)編集長
小学館「学年誌」「コロコロコミック」「ビッグコミック」などで藤子先生の担当をつとめる。現在は小学館児童・学習編集局執行役員。

●くろかわ かずひこ
「コロコロコミック」
第4代(1991〜1994)編集長
小学館「小学三年生」ではじめて藤子先生の担当に。現在は小学館児童・学習編集局プロデューサー。新しい児童向け雑誌を企画中。


2003.06.27更新



黒川 実は「てんとう虫コミックス」全45巻に載っていない作品っていっぱいあるんですよ。

平山 全作品のうち「てんとう虫コミックス」に収録されたのは、2/3か3/4くらいじゃないかな。収録作品はすべて先生が自らセレクトして編成されてるんです。1冊に載せる話の流れのバランスをつけたいと、いつもおっしゃってましたね。最後にページの多い、アクションのあるものを入れるとか。それで先生に全部お任せしてたので、先生が編集長でもあるわけなんですよ。

出だしの作品はこれで、ラストはこれで、とか全体の構成をしながら、さらに加筆されていた。コマを切り貼りして、入れ替えたり。大変きめ細かく、たん念に一冊一冊作っていらっしゃいました。

黒川 驚異のワザですね。

平山 うん。例えば、ある本。1冊の全体の流れの中で、ここにふたコマ、のび太がワーっと走るのを入れよう!みたいなことをやってた。パズルみたいに緻密に作っていらっしゃいましたね。

だから「てんとう虫コミックス・ドラえもん」は、完成された完全版であるってことですよ。



平山 まずはですね、やはり本をたくさん読むことです! 漫画に限らずいろいろな本をね。

本に関わる仕事をするひとは、例えば書店の人も、作家も、本はたくさん読んでおく必要があるんじゃあないかな。本のおもしろさを知ることからすべてが始まると思います。

黒川 その、漫然と読むんじゃなくて、楽しみながら読む。資料的に読むのもあるけど、基本的にはやっぱり、自分の好きな本を探すこと。これは本だけじゃなくてなんでもそうですけど、いやいややっても仕方がないんで。楽しむことが長続きのコツでもあります。



平山 ドラえもんは、世界観が広いし深い。だからまだまだいろいろな角度、切り口からさらに広がる可能性があるキャラクターなんです。そういう意味で、いろいろな組み合わせで新しいドラえもんが見えてくる。

今後ね、あっと驚くような企画が出てくるでしょう!
新技術を使った、ドラえもんの新しい展開とか。

黒川 一番には、先生がお描きになった原作漫画をずっーと、ずっと、いろんな世代に、読み続けていって欲しいと思います。

また、例えばこの「ドラえもんチャンネル」っていうHPと連動する形で、それをペーパー化した“ドラえもんチャンネル”みたいな新雑誌が出来るとおもしろいですね。

これからも「ドラえもん」の楽しい企画を楽しみにしています。
ありがとうございました!


メキシコへ取材旅行に行ったときの
藤子・F・不二雄先生と平山さん

ミュージカル劇「のび太の恐竜」公演時の
藤子・F・不二雄先生と黒川さん






「さようなら、ドラえもん」
「帰ってきたドラえもん」
(てんとう虫コミックス6巻・7巻収録)

「ひとりでちゃんとやれるよ。もう安心して帰れるだろドラえもん」って言っておいて、その後やっぱりもう絶対離れないっていう。あれこそドラえもんファンならみんな憧れる永遠の関係性じゃないのかな。


「ドラえもんだらけ」
(てんとう虫コミックス5巻収録)

「藤子・F・不二雄の世界展」でも展示作品候補を選ぶときに「これ入れてください!」って強引に頼んだくらい(笑) たくさんある名作の中の、超異色作。本当に「ドラえもん」っていうのはいろんなパターンがあるんですよ。ベストがいっぱい!!

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