奇妙奇天烈摩訶不思議なモノたちが登場する
『キテレツ大百科』と『ドラえもん』。

２つのまんがを比較しながら、
その共通点や違いに着目する企画展示
「『キテレツ大百科』×『ドラえもん』
江戸時代の発明と未来のひみつ道具」が、
川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアムで開催中!!

ふしぎな道具にスポットを
当てた展示に対して、
「ドラチャン てんコミ探偵団」では、
みよちゃん＆しずかちゃんの
ヒロイン２人に注目！
共通点も多い２人だけど、
好対照な部分も見えてきた！

２人の意外な共通点として、
はねつきが得意ということがあげられる。

運動不足のキテレツの手を引いて
「教えてあげるから」と
空き地に連れ出すみよちゃん。

（３巻 P44「キテレツの団体」）

「負けたらすみをぬるの、なしにしようよねえ」
と逃げ腰なのび太に、
しずかちゃんは「だめ！ ぬるの」
とノリノリだ。

（11巻 P７「もしもボックス」）

みよちゃんもしずかちゃんも
運動が得意なのだ。

好きな食べものも共通している。
実は２人ともおいもが大好きなのだ。
それも、寝っ転がったまま
食べたりなんかして、
生活スタイルまで似ている。

（３巻 P149「おもい出カメラ」）

（17巻 P113「かたづけラッカー」）

さらに２人ともバイオリンが好き。
しかも、好きだけどヘタクソで、
自宅で弾いていると
イヤがられるところも同じだ。

（２巻 P184「ボール紙の町」）

（33巻 P74「鏡の中の世界」）

２人の兄弟姉妹関係を探ってみると、
実はみよちゃんには
お兄さんがいることが判明した。
キテレツやブタゴリラも一緒に
ハイキングに連れて行って
もらっている。

（２巻 P92「らくらくハイキング」）

ところがこのお兄さん、
普段は全然姿を見かけない。

スネ夫のいとこのスネ吉兄さんのように
いとこのお兄さんとも思われたのだが、
キテレツのパパが
「みよちゃんのおにいさんに」と
と言っているので
実の兄に間違いなさそうだ。

（２巻 P87「らくらくハイキング」）

年も離れているようなので、
もしかしたら家を出て大学などに
通っているのかもしれない。

対してしずかちゃんはひとりっ子だ。

（大長編ドラえもん 11巻 P42「のび太のドラビアンナイト」）

ボーイフレンドに対する態度はどうだろう？

みよちゃんは「いっしょに宿題を
やるはずだったでしょ！」と
かなりキテレツを頼りにしている様子。

（２巻 P76「わすれん帽」）

一方、しずかちゃんは
「勉強相手としては、のび太さんは
適当じゃないのよね」と手厳しい。

（35巻 P76「しずちゃんとスイートホーム」）

キテレツとのび太の学力の差もあるので、
２人の反応も仕方ない一面がある。

２人とも自主製作の
特撮映画に出ているところも同じだ。

しかし、みよちゃんは
ヒーロー役をやりたがっていた。

（１巻 P161「宇宙怪魔人」）

それに対し、しずかちゃんは
無難に少年レインジャー部隊の
紅一点を務めている。

（20巻 P182「超大作特撮映画『宇宙大魔神』」）

映画の中で怖がる演技を
求められた時も、
みよちゃんは「あたしってあんまり
こわがり屋じゃないの」と
演技拒否する一場面も。

（１巻 P162「宇宙怪魔人」）

対するしずかちゃんは
きちんと監督役の出木杉の要求に応え、
宇宙大魔神におびえる演技をしている。

（20巻 P188「超大作特撮映画『宇宙大魔神』」）

そう、みよちゃんは飾らない性格なのだ。

みよちゃんに比べてしずかちゃんは
世間体や人の目を気にする部分がある。

（30巻 P61「真夜中の電話魔」）

（42巻 P133「男女入れかえ物語」）

共通点も多く魅力的な２人だけど、
改めて２人を比べると、
しずかちゃんの方が少しだけ
お姉さんに感じられると
いえるかもしれない。