「なんだか、妄想ばかりしていたんですよね。」

定番の質問になっちゃうのですが『ドラえもん』の中で好きなキャラクターは誰ですか?

やっぱりのび太、好きですね。つい感情移入しちゃいます。

『映画ドラえもん のび太の宝島』の脚本を担当された川村元気さんもインタビューで、やっぱりのび太だっておっしゃっていました。

へえ。そうなんですね。

「できるなら、いまでもサボりたい」って。

(笑)確かにそのとおり。サボりたいし。ずっと寝ていたい。

(てんとう虫コミックス ドラえもん29巻『インスタントロボット』P25)

そうだ!ジャイ子も好きですね。

ジャイ子って、純粋じゃないですか。自分の絵の才能を、疑っていない。そのまっすぐな気持ち、すごく好きですね。お兄ちゃんのジャイアンだって、歌に対して同じですもんね。

(てんとう虫コミックス ドラえもん29巻『まんが家ジャイ子先生』P190)

星野さんは、ご兄弟はいらっしゃるんですか?

いないんですよ。一人っ子。あまりアクティブじゃなかったので、家の中でいつもひとり遊びをしている子どもでした。なんだか、妄想ばかりしていたんですよね。

どんな妄想ですか?

車で走っているときに、窓の外に見える電線やガードレールの上を忍者が走りながら移動しているシーンを妄想していました。でも意外と大人になってからこの話をすると、同じような妄想をしていたひとが結構いて、びっくりしたんですけどね。

本を読むときもその世界の中にどっぷりはまってしまうようなタイプだったんですか?

そうですね。子どもの頃は活字だけの本がちょっと苦手だったのですが、まんがは絵があるから、すっとその世界をイメージできる。だから、夢中になって読んでいました。

(てんとう虫コミックス ドラえもん45巻『南海の大冒険』P31)

突然ですが、いま一番ほしいひみつ道具はなんですか?

「どこでもドア」ですね。すみません、普通で(笑)。

やっぱり、そうですよね。

ぼくが「どこでもドア」を使うなら、ドラマの撮影現場に行くとか、とにかく、移動時間をなくしたい。

すごく現実的です!

いろんな人に聞いても、ひみつ道具を仕事に有効利用しようとする人が多くて面白いですね。

”どこでもドア”があれば、火星にだって行けちゃう。だけど、そういうことじゃないんですよね。

(てんとう虫コミックス ドラえもん45巻『南海の大冒険』P33)

そうそう、そうなんですよ。例えば、旅行に行きたいって思っても、目的地にダイレクトに行くんじゃなくて、新幹線の改札口まで行くような使い方(笑)。

で、やっぱり切符は買わないといけないっていう(笑)。まさに日常生活ですね。

やっぱり、F先生が日常を大切にしているからこそ、ぼくたちが日常的に欲しいって思うようなひみつ道具を考えてくれたんだと思うんです。


第4回「『映画ドラえもん のび太の宝島』が、みんなの宝物になればいいな」は、3月21日(水)AM10:00頃公開予定です。


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2000年にバンドSAKEROCKを結成。2010年に1stアルバム『ばかのうた』にてソロデビュー。2015年5月にリリースしたシングル『SUN』が、オリコンウィークリーシングルチャートにおいて自己最高となる2位、各配信チャートで軒並み1位を記録するなど大ヒットを記録。2016年10月5日にリリースしたシングル『恋』は社会現象とも呼べる大ヒットを記録。

俳優として映画『箱入り息子の恋』(13/市井昌秀監督)、『地獄でなぜ悪い』(13/園子温監督)等に出演し、第37回日本アカデミー賞新人俳優賞等の映画賞を多数受賞。ドラマ『コウノドリ』(15/TBS)、大河ドラマ『真田丸』(16/NHK)、『逃げるは恥だが役に立つ』(16/TBS)など出演作多数。作家としても『蘇える変態』『いのちの車窓から』などの著書がある。2017年3月には第9回伊丹十三賞を受賞した。